私の昨年の今日(4 月 14 日)のブログを見てみると…
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昨夜は、明日からは“自由”という二文字は無いので、あれもやっておこう、
これもやっておこうと思うためになかなか寝付けず、
それに今後どうなって行くのかが心配で眠れず、徹夜同然の状態だった。
その為、目の調子も悪く今日はボールは見えないかも知れないと思いながらメテオドームに行った。
ローテ日だったが、時間帯がいつもより早かったこともあって、常連だけでなく、
他の客も誰も来ていなくてシーンとしていた。
目の調子は良くないワ、静まりかえっているワで、有終の美を飾って昨日同様に
ホームランを打ちまくろうと思っていた気持ちが萎えてしまった。
それでも、“ホームランの打ち納になるかも知れないので、ここは気合を入れてかからねば”
と思いながらの初球…なんと、カスリもしない空振りをしてしまった。
前日までとは違ってアドレナリンがさっぱり湧いて来ない。
必死なつもりで打つのだが、なんだか集中しきれないまま半分ほど凡打の連続が続いた。
半ば過ぎた頃、ようやく一本の中段へのホームランが出た。
“ヨシこれで調子を取り戻せるゾ”と気持ちが上向いて来た。
が、やはり何か気合いが空回りしている感じが続いた。
そして、その一本のままで終わってしまった。
最終ゲームなのにひどい不完全燃焼のままだった。
“明日は何を言われるんだろう、どうなるんだろうか”、という不安が
心の底にあった為だと思う。
最後の“ここ一番”だったのに集中力を絞り切れなかったのだ。
情けない。
悔しい限りだ。
実にもって残念無念の極みだ。
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と、以上がブログに書いてある。
そして、一年後の今日 4 月14 日はどうなっているかというと、
ファンの青年の見ている前で 「1400g の超・重量バット」を振り回して
最上段に突き刺さる特大の一発を含んで三本のホームランを打って見せることができた。
前立腺ガンは発見時は四人の同期生の中では一番悪くて、“ステージ4 だ”
と言われたのだったが、ホルモン療法のお陰で今のところガンは大人しくしていて、
ホームラン人生を邪魔しないでいてくれているのだ。
大きな一発を見ていた青年が “本当にガンなんですか、信じられないパワーですよねー”と
あきれ返ったという顔をして言っていた。
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