十番目の対決者は福岡県から三度目となるY氏で、これまで一勝一敗の五分なので、
今年はお互いに決着をつけたいのだ。
私に先攻をとってということになったので、逆転されない為には 4 本か 5 本は打っておきたいと思った。
7 球目と 8 球目が大きな連続ホームランになった。
あと二本は打ちたいと思ったが力みが出て後半は一本しか打てず、三本に終わった。
彼の実力からしたら逆転されるだろうなと思って見ていたが、私の大きな連続ホームランが気になっているらしく、
彼らしくない大振りが目立っていてなかなか芯でとらえることが出来ず、
一本しか打てなくて、私の 3 対 1 での勝利となった。
最後の挑戦者のO氏は、昨年の対決で負けたので今年は何とかしてリベンジしたいと燃えていた。
練習打ちを見るところではコンパクトな正確な打ち方をしていて、打率は 5 割を越える立派さだった。
しかし、対決本番ではスイングに迫力が無く、ホームランを一本しか打てずに終わった。
私は前半で早々と二本打てたので、右足の神経痛を守る為にあとは軽く流して打った。
これまでは 7 割程度の勝率に終わっていたのだが、今年は、“もう来年は無いだろう”と思った為か、
結構気合が入っていて、ついに、初めて 11 戦全勝という記録を作ることが出来た。
この勝利は重たいバットの打球の方向づけの良さを証明した戦いでもあった。
上が 1400g の竹製バットで、下が 1200g の木製バットだ。
これに対して挑戦者たちは全員がどちらかというと、軽めのバットを使っていた。
軽いバットはスイングスピードが速いので、打者の目の正確さやバッティング技術はより高いモノが求められるのだ。
目の前で私の重たいバットの威力を見ているのに、私のマネをしようとはしない。
不思議だ。
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