第48話：鹿児島のイチローの回想録㊵「古葉竹識さんと鵜狩道夫さんの想い」

私がテレビで出された時に、元広島カープの“鵜狩道夫さん”と一緒に出演された

“古葉竹識さん”がお亡くなりになった。

もうどこのテレビだったかは忘れたが、お二人が私のバッティングを見てくださり、ご指導を受けたり、

感想を言って下さる番組だった。

古葉さんは、私が低めに強いことと、鍛錬の為の“素振り”で、一本一本を完全に止めて間合いをとって

スイングするやり方を、凄くいい方法だとほめて下さったのだった。

サインには「耐えて勝つ」と書いて下さったのだが、ほかの方々のサインと一緒に大事にしまい込み過ぎて

現在は行方不明になっている。

最後の三人並ぶシーンの時、私が端に並ぼうとしたら、“あなたが主役だから真ん中にお入りなさい”と

言われ、凄く謙虚で紳士的な方だと感銘を受けたのだった。

“鵜狩道夫さん”はテレビに何度も一緒に出てくださり、私の打つところを解説して下さっていた。

別なテレビで低めの球をとらえて、やや浅めに守っていたレフトをオーバーしたところを見たと言われ、その時の打ち方を褒めて下さった。

そして地元のテレビに出されると鵜狩さんが解説者を引き受けて下さり、“この人は低めがめっぽう強いです、ソフトバンクに連れて行きたいくらいです“と、よく言って下さっていた。

私が“王さん”のレベルスイングの写真をお手本にして頑張っていることを知られた時、王さんとの

ツーショットの大きなパネル写真を下さった。

大事にされていたとのことなので、枕元に貼って毎晩眺めさせてもらっている。