第63話:鹿児島のイチローの回想録54「テイクバックとタイミングについて」

テイクバックとタイミングの話になると必ず思い出すスラッガーが数人居る。

その中の一人に F 君という、私が戦いたくないと思った野球青年が居た。

旧型マシン時代では彼が 6 番打席、私が 7 番打席で、

お互いに 120km/h を打って、暗黙のうちに張り合っていた。

 ホームランの最高記録は私が何度か記録更新していたのだが、

かねては彼の方が安定して 5 本前後を打っていた。

だから、ホームラン対決で彼が挑戦してくるのを恐れていた。

しかし、一度も正面切って挑戦して来ることはなかった。

2017 年夏から、強力な新型マシンになり、“高速”は 130km/h となり、

速いだけでなく、球威も強くなった。

彼も私も 5 番打席の 130km/h を打つようになった。

私は早々と 130km/h で 5 本という新記録を樹立して優位に立ったのに対して、

彼は全然打てなくなった。

原因はハッキリしていた。

彼は旧型マシン時代と全く同じ大きなテイクバックで、深々とトップを作っていた。

新型マシンは速くて鋭く、球威もあるので、私はスグにテイクバックを僅かにして

バットを立てた浅いトップで対応した。

一方の F 君は、その大きなテイクバックの為に、常にタイミング取りに苦労していて、

打球が左右に大きく散るようになってホームランの数は激減した。

2017 年にテレビ収録時に打ち立てた私のホームラン記録を破る為の、

「2018 年のホームラン記録更新大会」で、私は 4 本を打って再び一位だったが、

F 君は一本も打てなかった。 

以来、彼は私の行くローテ日には来なくなった。

110km/h に落として打てば彼の深いトップでも打てるはずだし、 

どうしても130km/h にこだわるのなら、トップを浅くすれば良いと思うのだが、

そのいずれも彼のプライドが許さなかったようだ。 

私はテレビディレクターの人から“打ち方が地味なので、もっとダイナミックな打ち方

にしてくれないか”と言われた為に、一時テイクバックを大きくしてトップを深くしたが、

新型マシンの 130km/h はそういう見た目の派手な打ち方は許してくれないので、

元の “極力無駄の無い、地味な打ち方”に徹している。 

そしてテレビでの 130km/h のホームラン記録更新大会で、 80 歳での挑戦となった、

2019 年度も 5 本を打って、相変わらず記録保持者としての責任を果たすことが

出来たのだった。 

プライドや見た目よりも実を取っているというわけだ。

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