第72話:鹿児島のイチローの回想録60「何らの厳しさも無かったはずなのに去って行った天才球児」

親から指導を頼まれて大事に大事に育てようとしていた、天才的な長距離打者型の球児が

「貸し与えていた素振り用のバット(一番下のバット)」を返して来ていた。

なんの挨拶も前触れも無しに。

つまり私との決別なのだ。

私はいつダメになるか分からないガン患者なので、本当はもっともっとペースを上げて

指導したかったのだが、それを押し殺してじっくりと取り掛かっていた。

「素振りの正しいやり方」以外にはなんらの厳しいことを言ったことは無かった。

ただし、「素振り」は私の全て、基本の中の基本なので、コレは私の意見を押し通している。

コレが彼にとっては厳しいと感じたのかも知れないが、今まで不服をとなえた球児は

一人も居ない。

他には何が黙って去って行くほどの理由になったのか…

当日の夜は一睡もできず、メシも食う気にもなれず悶々として過ごしたが、

他の指導を頼まれている球児達のことを考えて、

この去って行った球児のことは忘れることにした。

しかし、言いようの無い寂しさと、煮えくり返る怒りの気持ちだ。

今回の原因は父親の軟弱な精神構造にあることは確かだ。

男として大事な事は、たとえ息子から嫌われたとしても、キチンと躾ておくべきなのだ。

この球児はこの先の益々厳しくなって行く男の世界を、いちいち逃げ回って過ごして行かねば

ならないのは目に見えている。

哀れだ。

全ては父親の責任なのだ。

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