第9２話：「生まれつき弱い大腸を守る為に」

前立腺ガンを根治させる為に治療中の“ホルモン療法”に加えて“放射線療法”を施そうという

先生の意向に逆らって逃げ続けて来た。

なぜかというと、長年激しい下痢と便秘の繰り返しに加えて下痢時には血便が出ることと、

下腹部の痛みと便が細くなることを繰り返しているので、聞くところの“大腸がん”と

そっくりなので、いつひどくなるのかと常にビクビクしていた。

この話を糖尿病の治療をしている病院の患者の人に話したところ、大腸がんを防ぐのに

“自転車こぎ”が良いと聞かされ、放射線療法を始める前にこの自転車こぎを初めてみた。

一時間くらい漕ぐことを週四回通って、もう二か月になるが、この十日ほど、長らく続いて

いた下痢や血便が直り、普通の便が出るようになっている。

放射線を当てると大腸から出血すると医師から言われているのだが、大腸が少し強くなった

ことで、出血が少しは緩和されるのではないかと淡い期待を抱いている。

ただやはり何十年も続いている、朝起きた時の十分間くらい続く骨盤に沿った、

大腸なのではないかという下腹部のきつい痛みは全然治ってはいない。

とにかく、前立腺ガンが直ったとしても一番弱い大腸がガンに侵されたら元も子も無い

ので、入院するまでに大腸の調子が良くなることは何でもやっておかねばと思っている。

さまいもも“大学いも”として倍の量を食べている。