第34話:鹿児島のイチローの回想録㉖「三萩野バッティングセンターでの第一号は…」

全国のバッティングセンターを打ちながら旅しているという人から、“こんな狭いところでホームラン王といっても井の中の蛙ですよ、三萩野バッティングセンターで打てるようでなければ真のホームラン王とはいえないですよ”、とけしかけられてすぐその日の夜中に“三萩野バッティングセンター”へ走った。

そして三ゲーム目の半分くらい打った時にホームランファンファーレが鳴った。

マネージャーのM さんが場内に来られて、“今ホームランを打たれたのはどなたですかー”と言われた。

周りの人達は私を指さしたが、私は手を振って辞退した。

なぜなら、的を釣っているワイヤーに当たって鳴ったからだ。

周りの人達は鳴りさえすればホームランですよと、言ったが、第一号は的に直接当てたかったので、お礼だけ言ってそのまま帰った。

そしてしばらく後に、“ホームラン王を獲りに行きたいのですが、どこかしばらく逗留出来る処を探して下さいませんか”、というまことに厚かましい手紙を出した。

すると大変なお忙しさにもかかわらず、自転車で通える私の予算に合う安くて住み心地の良いウイークリーマンションを探して下さった。

それに加えて電動自転車まで用意した下さったのだ。

“道場荒らし同然の男なのに”、と、頭の下がる思いだった。

そして、地元のホームラン王の方と激烈な戦いになったが、終盤に逆転して、“ホームラン王を獲りに来ました”という公約を果たすことが出来たのだった。

その時に戴いたトロフィーと表彰の盾だ。

 

これが大きな自信となって以後、燃費テストで立ち寄った先にバッティングセンターがあったら、道場破りみたいなマネをするようになった。結構あちこちでホームランを打った為、長野のバッティングセンターでは、“二、三日逗留してホームラン王を獲って行って下さいよ”と言われたこともあった

そして、この三萩野バッティングセンターでのテレビ取材でのホームラン第一号は、私の“鹿児島のイチロー”の名付け親のK さんのMBC テレビだった。

ホームラン的の、右上の四角の的の上部(ちょっと黒くなっている)を直撃した快心のホームランだった。

以後地元の福岡のテレビにも何度か出されている。

初心者からプロ野球志望者まで楽しめる 三萩野バッティングセンター
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※野球少年少女応援します 野球・ソフトのチーム/部活の小中学生は無料で1ゲームサービス
TEL:093-931-0608  北九州市小倉北区三萩野2-4-34(市民球場近く、三萩野病院前)
(月〜土) 11:00 AM – 10:00 PM  (日・祝)10:00 AM – 10:00 PM   年中無休

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