第88話：「夏休みクイズ大会」レポート(1)

メテオドームの常連たちは何かをやって欲しくなると、私にそれをメテオドームの

イベントとしてやってくれるように頼んで下さいと言ってくるのだ。

今夏も「打撃コンテスト」をやってもらうように交渉して下さいよと言われたが、

ちょうど又コロナが流行りだした為に言えなくなってしまった。

そのかわりにクイズ大会なら大丈夫そうなのでと、許可と賞品の提供を快諾して下さった。

7月21日から8月20日までの一か月間に、何を主題にしようかと色々考えた結果、

ちょっとたるみ気味の若者達を怒らせて元気を出させようと思って、敢えて私の

バッティングの最良の状態をひけらかしておいて、「コレのいいところを答えなさい」

という、上から目線で結構頭に來るクイズにした。

どういう反応を示すか大きな楽しみだが、今日で三日目の状況では思ったほどの

反発は出て来なくて、ちょっと拍子抜けの感じだ。

以前、似たようなクイズ大会をやった時は、答えのかわりに私への不平不満や全く

関係の無い自分の主義主張を書いたり、自分の作詞した歌を書いたりしていて15%が

無効投票だった。

今日もローテ日ではなかったが、時間をさいてパトロールに出かけて答えを書いているところを

のぞき見していたのだが、男性はすべて真面目に書いていた。

一方で女性陣は悪いのが目について、“お付き合いさせて下さい”とか、“笑顔が素敵です”

などというのが目についた。

男性陣には私を妬み、憎んでいるのが結構居るので、ひょっとしたらすでに投票箱の中に

“さっさと死んでしまえ”とか、“憎まれっ子世にはばかる”なんてのが入っていそうな

気がしている。

こういう無効票がどれくらいあるかも楽しみの一つなのだ。